葬儀・葬式でのアクセサリー
正礼装では、結婚指輪、一連のパール、オニキス、ビクトリアジェット以外のアクセサリーはつけません。
どうしてもつけたいなら、ひと粒タイプのイヤリングなど、目立たないものを選びます。
また、ネックレスやイヤリングは、フォーマルなら8ミリのものを身につけましょう。
ネックレス
洋装の際は、ネックレスなしでは正装になりません。
ネックレスは、白または黒の真珠、黒曜石、黒オニキスの一連のものを選びます。
二連のものは、華美な印象を与え、また、不幸が重なるという意味につながるので避けます。
真珠はお葬式でつけてもよいアクセサリーですが、二連は「不幸が重なる」ことにつながると言われているので、必ず一連にします。
また、真珠でも光る石が付いたデザインはNGです。
イヤリング
イヤリングはなくても構いませんが、つける際はネックレスと合わせます。
黒真珠のネックレスに白真珠のイヤリングなど、白と黒が混ざるのは避けましょう。
この場合には、ネックレスをしてイヤリングをはずすようにします。
その他のアクセサリー
その他のアクセサリーは、結婚・婚約指輪以外はNGです。
男女とも結婚指輪はつけたままで構いません。
葬儀・葬式での香水
香水は香りがきつくなければよいとされます。
つけるとしても、自分がほのかに感じる程度にしましょう。
華やかな場を連想させる香水はつけないほうが無難と言えます。
葬儀・葬式でのファッション
服装
近年では、男性と同様に、女性も通夜から告別式まで喪服で参列するというのが一般的です。
女性の喪服は、黒無地のワンピースかアンサンブル、ツーピースが基本ですが、黒のブラウスとスカートなどでも構いません。
全身を黒で統一します。
喪服はオールシーズン着用できるもので構いませんが、ノースリーブの喪服は、肌の露出を避けるため、夏は薄手のジャケットや袖のあるブラウスなどと組み合わせましょう。
袖は長袖が原則ですが、夏は五分袖や七部袖でも構いません。
ブラックフォーマルは、衿元が詰まったデザインのものにしましょう。
ひざ上のミニスカートはカジュアルなので避けましょう。
一般的にスカートの丈は、ひざ下からふくらはぎ程度ですが、短めよりは長いほうが上品に見えます。
レースに関しては、ふち取りなどごく控えめに入っている程度なら構いません。
また、刺しゅうも華美に見えないデザインならよいでしょう。
遺族でない方でも、和服で参列しても構いません。
地味な色無地の三つ紋か一つ紋つきのもので、遺族よりも格式を高くないようにします。
妊娠中も喪服
妊娠中の方でも、参列する際には、喪服を着用しましょう。
マタニティ用の喪服も売っていますが、一時だけのために買うのはもったいないでしょう。
レンタルですませるか、黒っぽい地味なワンピースなどを選んで着るとよいでしょう。
ストッキング
ストッキングは黒か肌色のものを選びます。
タイツはカジュアルな印象を与えるので、喪服の装いとしては不向きです。
化粧
喪服を着るときのメイクは片化粧と言い、ナチュラルメイクが基本で、濃いメイクは避け、薄いものにします。
ただし、ノーメイクはNGです。
ファンデーションをつけて、自分の肌に近い色の口紅を選びます。
マスカラやアイラインも控えめにします。
髪型
長い髪で焼香の邪魔になる場合は、顔にかからないように黒のヘアゴムやピンなどでまとめます。
バレッタ、クリップなどを使う場合には、黒、紺、茶など地味な色で装飾のないものを選びます。
ネイル
ネイルはしないほうがよいでしょう。
許されているのは、ベージュ系か色みのないクリアなどです。
靴
靴は黒で布製のパンプスが正装です。
なければ、飾りのない黒のパンプスにします。
ヒールは5センチメール以内の低めのものにしましょう。
ヒールが高すぎたり、細すぎたりするものはNGです。
その他、サンダルや金具がついているもの、光沢のあるエナメル素材はNGで、寒い時期でも、ブーツはNGです。
バッグ
バッグは、黒の布製で金具などの装飾がないものを選びます。
形は、小型の手さげタイプかセカンドバックタイプにします。
コート
コートなどを着用する場合は、葬儀会場内に入る前に脱ぐようにしましょう。
黒やグレーなど地味な色で、デザインも地味なものを選ぶようにしますが、たとえ地味であっても毛皮や革製のものは殺生を連想させるため避けます。
また、カジュアルなジャンパー、ダウンジャケットなども避けましょう。
マフラー・手袋
マフラーや手袋などの防寒具についても、デザインや色だけでなく、素材にも気をつけましょう。