お通夜の前に遺族の手で納棺を行います。
遺体に経帷子などの死装束を着せて、棺の中は生花で飾ります。
その際に、個人の愛用品など、一緒にあの世へ持って行ってもらいたいものを棺に入れることができます。
棺に入れていいもの
棺に入れて、火葬をするので、基本的に入れていいものは燃えやすい物だけです。
よく入れられる物にタバコやお酒などの嗜好品があります。
お酒は瓶などの容器ごと入れるのではなく、脱脂綿などに含ませて、口元につけてあげます。
また、個人が好きだった本、家族の写真、メッセージを書いた手紙なども入れることがあります。
その他、お寺の納経所でもらえる朱印を押した御朱印帳には功徳があるとされ、棺に入れる人もいます。
棺に入れてはいけないもの
逆に、入れてはいけないものは、焼け残りやすい物、水分の多い物です。
次のような燃えないもの、燃え残るものは避けます。
- 眼鏡
- 指輪
- 酒瓶
- 厚い本
- 金属製・カーボン製・ガラス製のもの
- ライター
- 爆発物
また、水分が多い物(果物など)は、十分に燃えない可能性があるので避けましょう。
なお、杖を入れる場合は、上下を逆にするのがしきたりです。
どうしても一緒に入れたい場合は、骨壷のなかに入れるようにするとよいでしょう。
わからないときは葬儀社に確認しましょう。
お酒は棺に入れていいの?
お酒は、ボトルや缶ごとではなく、脱脂綿などに含ませて口につけます。
ゴルフクラブは棺に入れていいの?
ゴルフクラブなど、本来は燃えないものでも、木製のゴルフクラブなら入れても大丈夫です。