ロッカー式納骨堂
ロッカー式の納骨堂は建物の中に納骨箱がずらりと並ぶタイプの納骨堂です。
それぞれに鍵付きの扉がついています。
ロッカーの内部には、小さな本尊と電池式の焼香台、納骨箱があります。
ロッカー式の納骨堂は、扉を開ければ中に骨壷が納められているシンプルな構造です。
参拝者は、契約しているロッカーの前で手を合わせます。
納骨堂は、スペースが取りやすいので、地価の高い都市にも多くあります。
ロッカー式納骨堂の特徴
- 遺骨は屋内に収蔵する
- 墓石が不要でお墓を買うよりも安い
- 屋内なので手入れや管理がしやすい
寺院の納骨堂との違い
納骨堂は、ロッカー式(マンション式)のものばかりではありません。
寺院が檀家のために作った納骨堂の中には、棚を骨壺の安置場所にして、名札で区分してあるだけのものもあります。
しかし、これは寺と檀家という結びつきがあり、寺側が遺骨を預かって世話をするという信頼関係があるためです。
言ってみれば、寺院墓地の代わりに寺院納骨堂を造っているのです。
これに対して、お寺に関係のない共同墓地に相当する納骨堂がロッカー式の納骨堂です。
お寺の納骨堂でもロッカー式を取り入れ始めているところもありますが、その中にも檀家関係を前提にしたものと、お寺が経営しているというだけで宗派を問わない共同墓地式の納骨堂があります。
ロッカー式のものは、独立性が高く、遺骨を預かってもらうというよりも置かせてもらうというイメージで、納骨堂経営者と立ち入ったつきあいをしなくて済みます。
自動搬送式の納骨堂
自動搬送式の納骨堂は、ビル数階建ての納骨堂で、ビル全体がまるで遺骨の立体駐車場のようになっています。
参拝ブースでICカードを端末にかざせば、カロートが出てきて、骨壷に入った遺骨を呼び出せる仕様になっています。
同時に、遺影や戒名などがモニターに表示されます。
買い物ついでや仕事帰りのような気軽な墓参りも可能です。